持続可能な低炭素社会の実現を目指し、環境・エネルギー製品の技術開発を行っています。
ディーゼルエンジンの高効率化技術開発
ディーゼル熱効率改善技術の取り組み
ディーゼルエンジンは燃費が良く二酸化炭素(CO2)の排出量が少ないため、地球温暖化防止に貢献する内燃機関として評価されています。 しかしながら地球温暖化の深刻化や化石燃料が限りある資源であることを考慮すると、最大の課題は「環境性能」と「経済性能」を両立です。 ACRはこれらを達成するためにディーゼル後処理システムの開発をはじめ、 「発電電動機一体ターボチャージャによる排熱エネルギー回収システム」や「ノズル噴孔内渦流を用いた“短噴霧長”、“大広がり角”、“微粒化”した燃料噴射インジェクタ」など熱効率改善技術の開発を行っています。
「発電電動機一体ターボチャージャ(TCGM)」と「エンジン取り付け発電 電動機(EGM)」を用いて低速時の大幅トルクアップ、中高負荷域で の排ガスエネルギー回収
ノズル噴孔内に渦流生成機構を設け、「短噴霧長」、「大広がり角」、「微粒化」により
冷却水損失低減と熱効率の向上を図る。
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過流ノズルの噴霧
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噴霧のPIV解析
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インジェクタ噴霧粒度分布装置
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インジェクタ耐久試験装置(300MPa)
燃料電池触媒
燃料電池自動車とは
燃料電池自動車(FCV)は、燃料電池で水素と空気中の酸素を化学反応させて電気を作り、その電気でモーターを回して走行する自動車です。走行時に排出するのは水だけで、二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)などの大気汚染物質を排出せず、エネルギー効率がガソリン車の2倍以上と優れているため、究極のエコカーとして普及が期待されています。
燃料電池触媒の開発
燃料電池自動車のキーテクノロジーとなる燃料電池触媒には、一般に高価で有限な資源である白金が使用されています。燃料電池自動車の普及に向けて課題の一つである貴金属使用量を大幅に削減したナノ微粒子構造を持つ高性能な燃料電池触媒の開発を行っています。
レンジエクステンダーEV
レンジエクステンダーEVとは
「レンジエクステンダーEV」とは、発電用エンジンを搭載し航続距離を延ばす事が可能な電気自動車(EV)のことです。
現在の市販EVは航続可能距離が短いことが課題とされ、レンジエクステンダーがその解決策のひとつとされ注目されています。
ACRではレンジエクステンダーEVのパワートレインとして小型低燃費クリーンディーゼル発電機、高効率駆動モータとインバーターユニットの開発を行っています。
CO2分離・回収技術の開発
工場などの二酸化炭素発生源からの排出量を低減することで、地球温暖化をはじめとする環境問題の解決ができると考えます。 二酸化炭素(CO2)の排出量を抑制するだけでなく、それを回収して利用できる技術「CCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)」によって環境問題だけでなく、さまざまなステークホルダーを巻き込み新しいビジネスを創造できる可能性を秘めています。 ACRはCO2脱離再生エネルギーの低減が可能な吸着剤とVSA(Vacuum swing adsorption)方式による分離回収システムの開発を行っています。
CO2吸着剤